1、ありのままの自分を生きる(LGBT)ことについて~2017第三回定例会一般質問

2018年2月6日 23時32分 | カテゴリー: 活動報告

2017-9 第三回定例会 一般質問

 

通告に従い、市民クラブが、続けて質問を致します。

1、ありのままの自分を生きる(LGBT)ことについて

 

7月6日、LGBTをカミングアウトしている 世田谷区、豊島区、文京区、
埼玉県入間市の自治体議員5人が中心になり、
LGBT自治体議員連盟が立ち上がりました。
私は、「アライ」(理解し支援する)の立場で、
LGBT議員連盟に参加しています。
当日の研修には、日本各地からも超党派の参加者が集まり、
会場となった豊島区役所には101人の議員や自治体職員、
有識者などが集い、関心の高さを感じました。
今日の質問も、アライの立場で行います。       

9月5日、板橋アカデミーが開催されました。
LGBTをテーマに、約180人の校長先生はじめ、区内の先生方、保護者の方が一同に会して学んだという意義は、
とても大きいと考えています。

国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の
土井香苗講師のお話もたいへん分かりやすく、
実際に2015年8月~12月に14都道府県で、
100件以上のインタビュー調査をし、
オンラインアンケートでも回答者のうち458人が25歳未満で調査に参加という、とても生きた情報を使ってのお話は、深く考えさせられました。

板橋アカデミーの視察で参加した各地域の議員たちも、
たいへん感激をしていらっしゃいました。
また、LGBTのテーマを板橋アカデミーで取り上げて、
学び、話し合うことで、現場の先生方の認識や考えも深まったのではと思います。
発達障害の可能性があるとされる児童生徒は6、5%。
それに対し、電通の調査では、LGBTの出現率は7、4%、
13人~14人に1人の割り合いとなります。

1つの教室に、発達障害のお子さん以上の割合で、
LGBTのお子さんがいることになります。
左ききの人よりも多いとも言われています。

 発達障害のお子さんに支援が必要なのことを、
当たり前のこととして論じられるならば、
それ以上の人数がいるとされているLGBTのお子さんに対しても配慮は必要です。

板橋アカデミーに参加していた校長先生の発言に、私は胸を打たれました。

「いじめの時にも、いじめはないと言われていたが、本当はあった。
LGBTも同じではないのか

という内容でしたが、私は、心の中で大きな拍手を送りました。

一方、先生方の意識や認識には大きな差があることも痛感しました。
これらのことを踏まえ、質問を致します。

  • 今回の板橋アカデミーを開催して、どのように評価しているでしょうか。
    また、これからどう生かすと考えているでしょうか。 お答え願います。
  • 「いじめはないと思っていたが、調べたらあった。

LGBTも同じでは?」 という趣旨の、先生の意見は
現場の先生の意見としても、たいへん素晴らしいものだと思いました。

当日の先生たちの生の声からも、
先生方が教科書に忠実に授業をしていることは、よくわかりました。
しかし、特に第二次性徴の部分については、
教科書に書いてあることが全てではなく、
それによって実は傷ついているお子さんがいるという認識も、
教師は認識する必要があります。

そのような中で授業をする際、どのようなことがハードルとなるのでしょうか。

 

保健体育の授業だけでなく、LGBTについての人権問題は、
すべての学校生活の中で生かされると思います。
海外ではLGBTは当たり前に理解されています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、
様々な取り組みが行われています。
「おもてなし」と言う一方で、レズビアンやゲイのカップルが
オリンピック・パラリンピックで日本に来て、
人権を傷つけられることがないようにと、切に願います。
かたくなな授業だけでなく、柔軟な授業の中で様々な工夫をすることで、
LGBTについても学べます。

「スポーツを広めると同じように、LGBTの理解も広める」

・そのような意識のもと、オリンピック・パラリンピック教育に
人権教育の一環としてLGBTのことを取り入れることも可能ではと考えます。
教育委員会としてどのようにお考えになるのか、お答えをお願いいたします。

  • 次は、学校でのトイレ使用についてです。
    トランスジェンダーのお子さんは、
    「だれでもトイレ」を使っても良いとしても、
    教室から「だれでもトイレ」の場所が遠かったりで、
    使いづらいという意見もあるそうです。
    教職員のトイレを使用可能とするなど、新たな配慮が必要だと思いますが、
    いかがでしょうか。
  • 次に、以前にも提案いたしました、学校の保健室における
    「レインボーフラッグ」の設置についてです。    

レインボーフラッグの設置と言っても、仰々しいものではなく、
本当に小さなものでいいのです。
何も言わずに置けば良いのです。必要な人はそれを見つけます。

LGBTについては、親にカミングアウトするのが一番最後という事例が
とても多いそうです。

それだけ、親に相談するのが難しいし、
また、親だからこそ受け入れられないこともある、ということだと理解しています。

相談できる場所がなくて苦しんでいる子どもたちが、
一日の大半を過ごすのが学校です。

その場所に、ぜひ相談できる場所を作ってほしいと思います。
安心できる場所が必要です。
置くからには、養護の先生の理解を深めるなど準備が必要にはなりますが、
子どもにとって命にもかかわる大事なことです。
一人でも相談できる人がいる、自分を受け入れてくれる人がいるだけで、
違うのです。

その安心できる場所の象徴として、
レインボーフラッグを保健室に置いていただけるよう重ねて要望いたしますが、
いかがでしょうか。

  • 一方、学校だけでなく、日々の生活の中での周知、人権教育としても、
    LGBTについての理解は必要です。
    よく 「私の周りにはいない」 という言葉を聞きますが、
    それは自分が気付いていないだけです。
    理解してもらえないと思ったら、周りの人に感づかれないように、
    自分が傷つかないようにと、必死に本当の自分を隠すのだそうです。
    しかし、LGBTの方がいないわけではありません。
    存在を否定することは、あってはならないことです。

職員のみなさんにも、まず知ってもらうこと、
そして理解してもらうことが必要です。

2016年の予算総括質問で私は、
区役所の窓口業務を含むさまざまな場所でのLGBTの理解の必要性、
また3500人いる職員の中でも、お互いの理解が必要なことを申し上げました。
そして、そのためにもLGBTの研修が必要なこと、
研修で取り組んでほしいことを要望いたしました。

それに対して、総務部長からは
職員が部署や職種を問わず、公務員として必要な、当然知っておくべき知識や意識を習得する機会として、新規での採用時や、各職層の昇任、主任や係長になるときには、悉皆(しっかい)で研修を実施をしている。その中で、人権研修をカリキュラムに組み入れ、LGBTの問題も人権問題の一つとして取り上げている。
 特に、公務員については、とりわけ人権意識について敏感である必要がある。職務を通じてはもちろんのことだが、今後とも公務員として当然に理解すべき問題として研修機会を確保していく。」

という由の、心強い答弁をいただいています。
実際、どのように研修が行われているのか、実績をお答えください。

 

  • 次に、申請書など書類の性別記載についてです。

以前、質問をした際に、
「それぞれの文書において、性別記載の必要性も含め、見直しが必要なものは、
削除していく方向で進めていきたい」

また、「今までもそういう形で進めてきている。」という答弁をいただいています。見直しなどがあった場合、その事例を教えてください。

 

先日、トランスジェンダーの当事者の方が訪ねてきて、様々なお話を伺いました。
私は、その一つ一つのお話に対し、深く考えさせられました。

そのお話の中には、このようなことがありました。
自分には生理は来ないと思っていたのに、ある日生理が始まった。しかし、自分にはそれがわからなかった。それが生理だとわかった時、ショックを受けた。親はお赤飯を炊いてお祝いをしてくれたが、自分にとってはショック以外の何ものでもなかった。自分の体がいやで、死も考えた」とのことです。

女性の体で生まれ、手術をし、戸籍も男性に変え、結婚もしたそうですが、
それでも生理はあるのだそうです。

男性トイレにも、生理用品を処理できる環境が必要なことを初めて知りました。
当事者に聞かなければ、決して思いは至らなかったと思います。

知る努力が必要だと改めて思いました。」

また、トランスジェンダーの方は、
保険証に記載されている名前や性別がネックとなり、
医療機関にかかるのをためらってしまうことも多いと聞きます。

  • それに対して、板橋区は保険証においては、性別を表面ではなく裏面に書くなど配慮をしています。たいへん嬉しい取り組みです。

しかし、せっかくこのような人権に配慮した対応がとられていても、
必要とする人が知らなければ、何もなりません。

せっかくの取り組みの周知を工夫してほしいと思いますが、
どのようにしているのでしょうか。お答えください。

 

  • これまで何度かLGBTに関しての質問をしてまいりました。
    板橋区では、その後、どのように理解が進み、
    どのような対応ができているのでしょうか?

例えば、ここ数年私は世田谷区で行われているLGBT成人式に参加しています。
この成人式は「なりたい人になる」成人式で、
世田谷区と、世田谷区教育委員会が後援しています。

LGBT成人式

また、お隣の練馬区には、LGBTの相談窓口ができました。

ダイバーシティをうたう渋谷区では、レインボーのアイリスのバッジを、
渋谷区の職員全員がつけています。
これは、つけることに意義あるのです。

2016年の予算総括質問で、私は

男女の格差がないことがLGBTの人にとっては楽になる。全ての施策を男女平等の視点で見直すことが必要と考えるが、区はどのように考えるのか」と質問を致しました。

それに対し、

板橋区においても、性同一性障害や性的指向については、人権問題として捉えている。平成28年度を初年度とする。男女平等参画実現のためのいたばしアクティブプラン2020においても、男女社会参画課が中心となって、全ての施策が男女平等参画の視点を持って推進されるよう、庁内連携を強化し、正しい知識の普及、偏見や差別の解消を目指した啓発に取り組んでいく。」と、ご答弁をいただいています。

実際に、どのような取り組みがなされているのでしょうか。

また、「男女平等参画社会実現のための板橋区行動計画いたばしアクティブプラン2020においても、性的マイノリティーなどの多様性を尊重する意識の啓発を事業の一つとして取り上げており、今後とも多様性を尊重する社会となるよう啓発を進めていく」とのお答えもいただいていますが、どのような事業をなさっているのでしょうか。お答え願います