決算特別委員会 ~板橋区の子どもの人数が増えている今、急いで統廃合をすべきなのか?~

2016年10月18日 19時03分 | カテゴリー: 活動報告

17日の決算特別委員会では、

・いじめについて
・不登校について
・フレンドセンターについて
・学校の適正規模と少人数学級のメリットについて
・大山小学校の廃校の後の影響
・板橋の子どもの人数の動向について
・板橋第九小学校と板橋第一小学校、中根橋小学校の統廃合について、様子見が必要ではないのかの提案

などを取り上げて質問しました。全て、関連した一連の確認も兼ねた中で、質問しました。
今、板橋第九小学校の人数が減っているとして、板橋第一小学校と中根橋小学校との統廃合の計画が出されています。
少人数がそんなに悪いものなのか?
少人数だからダメと決め付けないで、少人数を生かすことで学校の特色とし、学ぶ環境を良くすることも必要ではないのでしょうか?
少人数学級は大規模校の中で小人数指導するよりも効果があると、文部科学省の調査の評価の中でも報告されています。
ほかの都道府県などでは、少人数制にするという公約を掲げて当選した首長もいるほどです。

少人数制は、学習指導、不登校、いじめに対しても効果があると報告が出ています。
秋田、山形、大阪、京都などで、少人数制にしたとこで、学習効果が上がった、不登校が少なくなった等の報告があります。

板橋は、残念ながらいじめ、不登校も毎年増えています。喫緊の課題です。

少人数制は、先生が、一人ひとりの子どもを見るゆとりが生まれます。
例えば、給食の時間、40人に近い子どもの盛りつけをするのと、25人くらいの給食の盛りつけでは、かかる時間が違います。
人数が多いからと、給食の時間は長くはなりません。
せっかくの美味しい給食を、時間がなくて味わえないとか、5分しか食べる時間がなかった、という話をよく聞きます。
それによって、昼休みに遊ぶ時間がなくなります。
子どもが5分しか食べる時間がない ということは、声掛けをしたりする先生は、もっと食べる時間がないということが想像できます。
また、同じものを食べながら話をするということに、意味もありますし、授業では見つけられない子どもの顔を見たり、変化に気づいたりもできるのです。

宿題のチェックや丸付けも同じです。
人数の違いで、かかる時間は違います。
時間に追われると、できることもできなくなります。
少人数でも、先生の技術が伴わないとお話にはなりませんので、人材育成は欠かせません。

このように、先生自体も、少人数の方が気持ちも時間も、ゆとりが持てるのではないでしょうか。
今の先生方は、ほんとに忙しすぎて、限界を超えていると思います。心配です。
(この部分は他の議員が質問で取り上げて下さいました。皆さん心配しています。)
心に影響を受け、通院する先生が多いのも頷けます。
どこかに不調があるときは、余裕がなくなりますが、体罰が無くならない原因の一因がここにも関係しているのではと考えます。

板橋区は、昨年一年で、就学前の子どもが644人も増えています。
1学年100人規模の小学校が1つできるほどの人数です。
また、既に生まれている子どもの人数から、板橋区は2022年までは確実に子どもの数は増え、その後も2027年までは増え続けるという推計が出されています。
板橋第一小学校は、今より100人以上も子どもが増えると予想されています。
その数字がわかっているのに、このまま統廃合してしまっては、学校がパンクしてしまう恐れもあります。

大山小学校は、閉校してからその跡地に大型マンションが建つことになり、近くの都営住宅も建て直し、新たに大勢の子どもがこの地域に増える可能性があるにもかかわらず、すでに周りの学校では子どもが増加して、この先がたいへん心配な状態にあります。

その反省もなく、同じ過ちを繰り返すのでしょうか?
なにがなんでも「統廃合」と急がずに、板橋区の子どもの人数が増えるピークを過ぎるまで様子を見てから、改めて統廃合を考えた方が、安心ではないでしょうか。

統廃合した後で、「やっぱり足りなくなっちゃった!」では、お話になりません。
また、統合した先の子どもたちも、大人数での学校生活が強いられることになり、それも疑問を感じます。

子どもの権利条約に定められている権利を審査する国連機関として「子どもの権利委員会」があるそうですが、その委員会が日本政府に対して2001年と2010年にこんな所見を出し、改めるように勧告しています。

「高度に競争主義的な学校環境が、就学年齢にある子どもの間のいじめ、精神的障害、不登校・登校拒否、中退および自殺に寄与しうることを懸念する」

海外ではひとりの先生が担当する子どもの人数も、学校の規模も、日本に比べて小さくなっています。

人数がたくさんいて、クラスもたくさんなければ「適正」ではないとするのは、本当にそれで良いのでしょうか?

少人数クラスを選択したい人がいても おかしくないですし、それより学校がパンクしてしまったら、元も子もありません。その回避をすることが、本当の喫緊の課題ではないでしょうか。14319214_985507431574978_6809073312326553656_n