板橋区の上空を44本の飛行機が飛ぶ!~羽田空港への新飛行ルートについて~

2016年8月24日 22時50分 | カテゴリー: 活動報告

羽田空港機能強化による新ルートについて、板橋区に関係することを、わかりやすく書いてみました。

【羽田空港機能強化とは?】

2020年を目標に、羽田空港が機能強化されます。

機能強化とはなんでしょう?

羽田空港への国際線の離発着を増やすために、飛行ルートを変えることです。

 

【板橋区上空を1時間44本の飛行機が!】

新たな飛行ルートは、2つあります。

  • 小豆沢~向原ルート:南風の日の15時~19時、板橋区上空4000フィート(約1200m)を、小豆沢から入り、常盤台上空を通り、向原へと抜ける まさに板橋区を横断するルートです。1時間31機、2分に1機です。山手線のピーク時でも、3分に1本と言われています。
  • 成増、赤塚を通り練馬に抜けるルート。1時間13機の飛行機が飛びます。

飛行機のルートは、レールや道路があるわけではありません。地図上では線で描かれても、実際は線ではなく「帯」のようになります。百メートル単位でズレることも、普通です。これは、オリンピック以降も継続します。

 

【現在との違い】

現在も、板橋上空を飛ぶ飛行機が見えますが、羽田空港を出発する飛行機は、板橋区上空を北風時に6000フィート以上の高さで毎時4本、南風時に1万1000フィート以上の高さで毎時約6回飛行しています。

新しいルートの高さは、現在の南風時の約1/3の高さとなります。

 

【影響は?】

まず考えられるのは、「騒音」です。

「国の資料によると、4000フィート上空の大型機の騒音は約68デシベルとされているが、地上でも幹線道路の騒音は70デシベルから80デシベル、街路沿い住宅街の騒音は65デシベルから75デシベルとされており、どのような影響が出るか、現時点では想定することが困難であると考える」これは、一般質問への答弁です。

これだけの騒音が、今ある音に追加されます。

天候により、雲などへの音の反響の仕方も変わります。

また「南風の日=お天気が良い日」で、窓を開けている日も多いと予想されます。

飛行機の音は、近づいてきて、また過ぎてからも響いているため、ひっきりなしに音が聞こえる状態になるのでは、との懸念があります。

 

【落下物の危険】

音よりも心配されているのは「落下物」です。

飛行機は着陸の際に車輪(足)を出しますが、特に国際線は上空を長時間飛んでいるため、氷が機体につくことがあり、足を出すときにそのが落下をするという事故が報告されています。

氷の塊だけでなく、飛行機の部品(1m×1,5mのものまで)等も落下しています。そのため、成田空港着陸時には、海の上で足を出しています。

しかし、未だに成田空港周辺の落下物は、ゼロにはなっていません

 

【事故の危険性の指摘】

飛行機は離陸後3分、着陸前8分以内に事故が集中して起きているそうです。

まさにその時に、世界でも類を見ない人口密集地を、広範かつ低空で飛び、羽田へと降りていきます。

昨年7月には調布飛行場から飛び立った民間機が住宅地に墜落し、犠牲者が出ました。

また、今年5月、羽田空港で大韓航空機エンジンから出火、あと10秒後に起きていたら、住宅街の上だったと指摘されています。

 

【経済効果か安全な生活か】

6月始めの3日間、区内で羽田空港の「機能強化」について、国交省によるオープンハウス形式で説明会が行なわれ、159人/55万人区民の参加がありました。しかし、「広報いたばし」等には「機能強化」のみの記載で、「ルートの変更」と理解している人は、ほとんどいませんでした。新ルートについて、未だに知らない人も多いのが実情です。

6月議会には、新ルートに関しての陳情も出され、他の自治体と連携しての取り組みや、署名活動も始まり、テレビや新聞でもこの問題が取り上げられています。

羽田空港の機能強化を図り、ハブ空港化することで、経済効果は6500億円と言われています。(つい数ヶ月前までは3500億円と説明)

しかし、ルート下に住む地域の安全評価は全くなされていません。ここでも、「命より経済」なのでしょうか?

 

ある日、気がついたら頭の上を国際線が途切れることなく飛んでいた」とならないよう、まずは知ることが大事です。

2日豊島区での国交省の説明会で配布された資料

2日豊島区での国交省の説明会で配布された資料

上の資料は、2日豊島区で行われた国交省の説明会で配布されたもの。

上の資料は、2日豊島区で行われた国交省の説明会で配布されたもの。