「私たちは『買われた』展」 ~たくさんの人に見て欲しい、一人でも多くの人に考えて欲しい~

2016年8月17日 10時56分 | カテゴリー: 活動報告

今、神楽坂で開催されている「私たちは『買われた』展」

皆さんはご存知でしょうか?

神楽坂セッションハウス2Fギャラリーで開催され、11日から6日間で1319名が来場していると、主催者側の仁藤夢乃さんが報告しています。(当初準備したチケットは1000枚でした。)

NHKニュースや、新聞などでも紹介されています。

 

ずいぶん前にフェイスブックにイベントページができ、これは絶対に行って見なくては!と直感的に思いました。

そして、たくさんの方に見てほしいと思い、たくさんの方にイベント招待も出し情報を広げました。

 

今、私は東京・生活者ネットワークの女性部会部長として、部会の中での取り組みの方向性にアンテナを立てていますが、この問題は、ずっと大きな問題として捉えてきました。

戦後、制定されてから1ミリも良くなっていない「売春防止法」、そして子どもへのDV、性被害、貧困、居場所の喪失、やり直しのできる社会へと変えてゆくこと、等など、様々な問題が繋がっていることを感じ、部会内でも情報を共有したり、話し合ってきました。

 

今は、来年に向けて政策を作っていますが、女性部会からはこの問題についても、都としてどのようなことができるのか、また東京だから、また繁華街だからこそ必要なことはないかなど、政策提言に向けての会議も重ねてきました。

そして、女性部会のメンバーだけでなく、東京・生活者ネットワークとして、実際に夜の街歩きツアーへ参加し、現状を見るという体験も、今行っている最中です。

 

開催開場への道の途中、ブルーのお花が見事に咲いている前で、男性たちが、浴衣姿の若い女性を立たせて、撮影会のようなことをしていました。

これから自分が見るものを思い、複雑な思いを抱きながら、会場に向かいました。

 

決して広いとは言えない会場内は、予想以上にたくさんの人が訪れ、流れる汗を拭き拭き、1つ1つのパネルを時間をかけて読み、見ました。男性の来場も多かった。

 

少女たちのこれまでの経緯や思いを読んで、今まで取り組んで来た方向性に間違いはないことを思いました。

しかし、その問題は思っていたよりも身近にあり、少女たちが語る辛すぎる内容に、問題の大きさや根深さを改めて思い、打ちのめされた思いがしました。

 

家庭内の不和やDV、貧困、自分が働いて家にお金を入れなければならない状態、

父親や頼りにしている身内からの性暴力、それによる妊娠、家にはいられず、戻れず。

お金はない。食べるものがない。お腹がすく。寝る場所もない。

そんな少女たちに、「やさしい」声をかけ、助けてあげる「ふり」をしながら、少女の性を搾取していく大人、男性。

少女たちを商品化していく。

 

学校、児童相談所、保護施設など公的機関での二次被害も酷すぎる。

子どもたちの頼みの綱であるはずの公共機関が子どもたちに寄り添うことができず、救済するどころか子どもたちの人権を、まるでなきものにしている実態。

やり直そうとしても、これでは難しい。

やり直すためのシステムも必要だけれども、まずは人。
これらの施設や学校で少女たちに向き合う人たち(全員ではないと思いますが)の認識を改めなくてはと思いました。

 

助けを求めてどこに行っても、大人に振り回されている。
その大人も振り回されている。どこかで負の連鎖を断ち切らなくてはと強く思います。

 

本来責任を問われるはずの買った側の男性は見えず、責められず、結果的に売春をしてしまった少女たちは責められ、自分を責め、困難を背負い、自分が被害者であることにも気がついていないし、気が付けない状態にある。

 

いつも問題にされるのは女性。

こんな年端もいかない少女たちがどうして売春せざるを得なくなったのか。

売ったのではなく、「買われた」のです。

 

少女たちは、みんな悪くありません。

大人に振り回され、それでも懸命に生きてきたのです。

パネルを読みながら、「ごめんね」と何度 心の内で思ったことだろう。

「生きていてくれて、ありがとう」と何度も思いました。

しかし、この会場でパネルを通して語ってくれているお子さんは、氷山の一角でしかありません。

 

「あなたは何ができますか」というアンケートがありました。

隙間を埋めて書いたものの、問題が深すぎて、直ぐには本当に言いたい言葉が出て来ないと感じました。

後になって時間が経つほど、もっともっと言葉にならなかった言葉が見えて来るのでしょう。

 

そして、この実態を一人でも多くの人に知ってもらい、一人でも多くの人に考えて欲しいと思いました。

その思いも込めて、報告と致します。

そしてこの思いを、政策に13934701_1010987888996795_5401369021138905972_n13938533_960114120780976_4360553969830197194_n13901420_960114077447647_1034414917353418587_n13902740_960072140785174_1012493193034367958_n14022214_960072160785172_3635006098749030484_n活かして行きたいと思う。
21日までの開催しています。