6月議会での中央図書館関連一般質問と答弁

2015年9月3日 23時10分 | カテゴリー: 活動報告

 

  5、中央図書館について

 図書館は、まちの核となる場所です。図書館がどうなるかは、まちにとっても大きな問題となります。現在、中央図書館がある常盤台の地元住民の方々、同じ常盤台でも平和公園の周辺の方々、双方から相談があります。どちらも共通しているのは、地元への説明が足りないということです。3月にパブコメが行われましたが、パブコメを行ったから義務は果たしたというのではありません。パブコメが終わってから知ったという人も多いのです。
 そもそも常盤台一、二丁目の方々を中心として、中央図書館についてはワークショップも開かれていました。その中で、常盤台の駅前の景観問題を含めての提案が出されていますが、それに対しても、予算という理由で却下されています。しかし、ほかの地域では、グランドデザインや再開発で予算をかけ、どうして今後の問題解決にもつながる常盤台住民からの前向きな区民提案には予算がつけられないのでしょうか。景観は一度崩れたら、もとには戻りません。都合のよいときだけ、常盤台の景観をリーフレットなどに掲載し、根本的な問題を置き去りにする区のあり方に疑問を感じます。
 まずは、移転、改築に対する説明について質問をいたします。図書館は、子どもの頃から親しんでほしい場所です。今回の中央図書館について考えるとき、子どもの意見も取り入れてほしいと考えますが、いかがでしょうか。移転の案が出されている平和公園のあり方も含め、地域住民また区民への説明を誠意を持って行うことを要望いたしますが、いかがでしょうか。
 次に、現在の中央図書館を移転した後は壊すことが前提となっています。建築の専門家の方からは、リノベーションをしてエレベーターをつけることは可能と聞いています。現在の建物は、耐震も0.6あります。最初から壊すことを考えるのはいかがなものでしょうか、お答え願います。
 次に、高島平地域グランドデザインの中でも、整備方針と実施時期として第1期、2025年度、平成37年度までに旧高七小跡地を含む周辺の公共用地の活用による拠点施設の整備が挙げられており、この中に高島平図書館も入っていると理解しています。高島平の現在の図書館をあと30年は使うため、中央図書館機能が置けないという説明と矛盾しているのではないでしょうか。
 また、高島平図書館は委託のため、中央図書館機能を担う職員がいる場所がないという課題も、敷地的に恵まれた高島平で図書館を建て替える計画があるなら容易に乗り越えられると思います。今の説明では、平和公園に中央図書館を置く理由に整合性が見出せません。それでも平和公園に中央図書館を置く理由をお教え願います。
 次に、図書館サービスの充実化についてです。そもそも中央図書館といっても、所蔵している本が充実していない、不十分であるとの声が区民より多く寄せられています。建て替えだけでなく、中身の充実に対しての取り組みや計画はどうなっているのか、お答え願います。超高齢社会を迎え、外出が思うようにできない方が増えることが予想できます。また、遅くまで仕事で、なかなか図書館が開いている時間に行けないという人もいます。そのような方たちのために、建物というハード面だけではなく、貸し借りのサービスというソフト面の充実が求められています。
 これからのあり方として、本を自宅で予約して、図書館だけでなく地域センターなどの区の施設、またコンビニなど民間にも協力をしてもらい、本の受け渡しが容易にできることが求められています。
 ぜひ前向きに取り組んでいただくよう要望いたしますが、いかがでしょうか。お答えをお願いいたします。
 


答弁

 区長
  最後のご質問です。中央図書館の移転後の建物についてのご質問であります。

 昭和45年に建設された築後45年の中央図書館は、老朽化が進んでおりまして、設備の更新や改修を行った場合でも建物の耐用年数を延長することは難しく、近い将来に改築が必要になると予測されております。また、中央図書館の建物は現状では増築ができないために、エレベーターの設置等のバリアフリー対策を施すことが困難であると考えています。さらに、移転後の建物を再利用する場合におきましても、改修後のライフサイクルコストを精査するなど、費用対効果を含めて総合的に判断した上で検討してまいりたいと考えています。
 残りました教育委員会に関する答弁は、教育長から行います。


 教育長
  次に、平和公園を移転先とした理由についてのご質問です。
 現在の中央図書館は、建築後40年以上が経過し、エレベーターが未設置など、バリアフリーや老朽化対策、今日の図書館の求められている情報提供、アメニティ機能の対応など課題が山積しているため、できるだけ早い時期に建物を改築する必要があり、平成28年度から設計作業に入る予定でございます。一方、高島平地域グランドデザインでは、平成37年度までを期間とする次期基本計画の期間中に、高島平図書館を含む約2ヘクタールの区有地において公共施設の集約・複合化による再整備を行うこととしております。したがいまして、一日も早い改築を行うためには平和公園への移転が妥当であると判断しているところでございます。
 次に、図書館サービスについて、蔵書の充実に対する取り組みのご質問です。
 中央図書館の蔵書数は約21万冊で、特別区の中央図書館の中でも多い方から21番目、少ない方から3番目でありますが、蔵書数は少ない状況にございます。蔵書につきましては、バランスのよい蔵書構成に配慮するとともに、中央図書館として求められる高度な専門書やレファレンスに対応できる資料の収集に取り組んでおりますが、現在の中央図書館では、施設面の制約から拡充は難しい状況でございます。仮に現在の書架の配置を車いすが通れるなどバリアフリーに対応したものとした場合、さらに開架図書が減少するため、新たな図書館の建築に際しては、閲覧のための書架フロアを拡張する必要があると考えております。
 次に、資料の貸し出しサービスについてのご質問です。
 区立図書館の資料の貸し出しにつきましては、中央図書館を含む11館いずれでも、貸し出し図書の返却、指定した図書館での予約本の貸し出しをしているほか、地域図書館から遠い浮間舟渡駅前及び徳丸地域センターにブックポストを設置し、利用者の利便を図っているところでございます。本の予約につきましては、8割以上がインターネットによる予約であり、図書館に出向かなくても予約ができるシステムの確立をしております。現在、障がい者サービスとして資料の宅配サービスを実施しておりますので、図書館への来館が難しい方にご利用いただけるよう周知を図ってまいります。
 今年度、実施をいたします中央図書館基本構想の策定に当たりましては、地域図書館を含む図書館全般のサービスのあり方も検討する予定でございまして、平和公園移転後の貸し出し、返却サービスにつきましては、ご提案の内容や先進自治体の取り組みを含め、充実が図られるよう検討してまいります。
 いただきましたご質問に対する答弁は以上でございます。