「家事ハラ」も「積極的平和」も言葉の意味のすり替え

2014年7月28日 00時53分 | カテゴリー: 活動報告

19日、和光大学の竹信美恵子先生のお話を伺うチャンスがありました。

竹信先生は「家事労働ハラスメント」略して「家事ハラ」という言葉を定義付け、生み出した方です。

本来の意味は、

  家事労働は無視され、時に蔑視され、これを担った人々は、十分に外で働けないため、経済力や発言力を奪われがちな状態

をいいます。

 ところが、最近旭化成のヘーベルハウスのCMが、同じ「家事ハラ」という言葉を使いながらも

意味がまったく逆なCMをつくり、中央線電車の中には、車両全てがこのCMという状態もあるとのことです。

本来の意味を知らない方が、違う意味を刷り込まれてしまっている、本来の意味からすり替えられてしまっているという問題が起きています。

「ハラスメント」という言葉自体、妻が夫にちょっと注意することに使うような、軽い言葉ではありません。

旭化成に対しては、この「家事ハラ」の意味をすり替えてしまっていることについて、

またそれを誤ったまま大々的にCMにしてしまい、竹信先生に指摘を受けているにも関わらず

まだ対応がなされていないことに、強く抗議致します。

 

安倍内閣は「女性が輝く日本へ」などと政策に銘打っていますが、

こんな間違った「家事ハラ」が普通にCMに使われてしまっている社会で、

どうして女性が輝く日本になるのか、女性が輝けるのか、はなはだ疑問です。

女性が社会に出るということは、それだけのサポート、制度があってしかるべき。

男性が家事を「手伝う」という発想そのものが、まず勘違いの一歩です。

「手伝う」という発想がある限り、女性は輝くことは難しいでしょう。

それとも、アベノミクスの求める女性は、社会に出てフルに働き、家事も子育てもすべてひとりで行うような女性像なのでしょうか?

求める社会は、女性に過労死を迫るような社会なのでしょうか?

 

同様に、この言葉のすり替えにより、日本は今、帰路に立っていることを痛感します。

安倍内閣の「積極的平和主義

まさに、これも、意味のすり替えだと考えます。

   平和=戦争のない状態と捉える「消極的平和(主義)」に対して、

  貧困、抑圧、差別など、構造的暴力がない状況を「積極的平和(主義)」

これが、本来の「積極的平和主義」の定義とのことです。

解釈改憲も、結局は自分の都合の良いように、内容を読み替えてしまっています。

今起きている危機は、すべて言葉の意味を巧妙に変えていることで起きているのです。

 

「言葉」は大切です。

古(いにしえ)の日本では、言葉には「魂」が宿ると言われていたくらいです。

その言葉の内容をすり替えてしまうことは、

いわば安倍総理のいう「美しい日本」を、自らが壊していることではと

19日の竹信美恵子先生の講義

感じています。