使用済み核燃料再処理事業の廃止に関する申し入れ(2)

2014年7月21日 16時58分 | カテゴリー: 活動報告

核燃料サイクルは、技術的にも破綻しています。

高速増殖炉「もんじゅ」はナトリウム事故などを起こし、

20年経って1kw/hも発電をしていないにもかかわらず

日々5千万円もの維持費を必要としていると言われます。

もし動いたとしても、電気出力は年間24,6万kwと、

東京の大井火力発電所1基の発電量より低いものです。

そもそも計画時の技術は古すぎます。

 

六ヶ所の再処理工場も1日で原発1年分の放射能を排出しています。

上空150mの煙突、沖合3kmまでパイプラインをひいて、

そこから期待廃棄物を排出したり、汚染水を流せば

空気や海に拡散・希釈されるから大丈夫など、

放射性物質による環境汚染の防止という視点を欠くだけでなく、

あまりにも無責任すぎます。

福島第一原発で海に放出された放射能が

均一に拡散されなかったデータがあるにも関わらず

どうしてそれを生かさないのでしょうか?

季節により海流は変わり、海の深さも、流れの早さも均一ではありません。

海の表面と海底では、濃度も均一とは思えません。

 

海外でも、フランスのラ・アーグやイギリスのセラフィールドの再処理工場によって

周囲の環境が汚染され、住民や周辺国から閉鎖を求める要求が続いています。

 

このように、環境や海産物などへの影響、安全面でも、課題が山積みです。

昨年のパブコメでも、国民の意見では、

再稼働に反対の意見の方が多かったにも関わらず、

安倍政権は原発をベースロード電源としました。

 

世界は原発ではなく、再生可能エネルギーへの転換へと動いています。

また省エネルギーの技術も進んでいます。

新しく原発を作ったり再稼働しなくても、「今」も電気は足りています。

 

今、子育て、介護という生身の「人間」に対する福祉、政策はどんどん削減をし、

自己責任を増やしているにも関わらず、

実現の可能性自体が問題視されている再処理事業には、

多額の税金を今後もつぎ込み続けようとしている政策には、全く理解ができません。

 

原発を動かせば動かすほど、「核のごみ」は発生します。

その保管場所すら決まらず、次世代へと危険なツケを残すばかりです。

何より、これ以上放射能汚染を広げないためにも、

原発再稼働、核燃料サイクルの推進は、理解できるものではありません。

子どもたち、これから生まれてくる子どもたちに、

安全な環境を残すことが、私たち大人の責任です。