予算総括質問 7 廃油の再利用による環境保護について

2014年4月25日 08時55分 | カテゴリー: 活動報告

区のある施設の台所の中のシンクの中…

同じような合成洗剤や手洗い洗剤が、たくさんあります。

 板橋区では、学校給食で使用した植物油は、残渣などを取り除いて再利用しています。

具体的な方法としては、専門の業者が廃食用油を回収し、大体9割が家畜などの飼料として活用され、残りの1割はトラックなどのディーゼルエンジンの燃料として再生されています。

清掃リサイクル課でも、拠点を設けて区内の一般家庭から排出された食用油を回収し、同じように再生処理を行っています。

 一方で、食用油などの油脂は、精製過程を経て「せっけん」に生まれ変わるというリサイクルも確立されています。

 

隣の豊島区では回収した廃食用油を「せっけん」に加工して、区の施設で使用しています。

 埼玉県朝霞市でもリサイクルプラザを拠点に市と市民団体が協働して、資源循環型社会の構築を目指し、廃棄物の減量のための啓発活動「もったいない」を合言葉に、廃油からのせっけん作りの体験教室を行うなどしています。

 さらに民間企業でも同様の取り組みが行われており、一例として小田急電鉄では昨年から廃食用油を「せっけん」としてリサイクルして、ロマンスカー車内トイレに試験導入しています。また同グループ関連施設でもリサイクル液体せっけんの使用を開始しています。

 このような廃食用油を「せっけん」に加工する技術は幅広く普及しており、障がい者施設における活動においても取り入れられています。

 身近な例として、板橋区内の障がい者団体が廃食用油を精製して「せっけん」を作っており、区役所本庁舎の「スマイルマーケット」でも販売をしています。

 「せっけん」は洗浄力が高く、先の東日本大震災で津波の被害を受けた地域でも、合成洗剤では落とすことができなかったヘドロを「せっけん」で落としたという報告もあります。

 合成洗剤の多くは石油から作られ、その主成分である界面活性剤が自然環境の中で分解しきれずに残ってしまい、環境に負荷を与えているという報告があります。

 しかし、せっけんは条件によって異なりますが、環境への負荷は小さいとされています。

自然界では、大体24時間程度で完全分解されるという研究結果もあります。

この「せっけん」は廃食用油から作ったものですが、洗浄力が高く、手洗いはもとより、食器洗いや衣類の洗濯、お風呂掃除などにも十分対応できるものです。

(ただ、洗顔については皮脂を落としすぎるので、美しいお肌を保つにはおすすめできません(^ω^))

 毎年、河川や海の自然環境を守りましょうという7月の「しゃぼん玉月間」には、日本各地の自治体の長からメッセージが寄せられ、板橋区も区長から、メッセージをいただいております。

毎年の区長のメッセージを拝見致しましても、水をきれいにという強い思いが伝わってきます。

 また、板橋区は環境先進都市として全国に知られています。

昨今、問題になっている「ホタル生態環境館」も、本来は「ホタルが普通に生息することができる自然環境を、区民が日常の中で維持できるようになってほしい」という願いが込められているものです。

 今回、ホタルについていろいろ調べた中で、「東京にそだつホタル」という子どもも対象にしていると思われるサイトがありましたが、その中で、「ホタルを守るために自然を大切にすること」が取り上げられ、ホタルがいない所に住んでいる人も環境を守るために3Rが大事なことが説明されていました。

(1)そこで、環境への負荷を減らしながら、限りある資源を大切に使っていく「リユース」「リデュース」「リサイクル」の3Rについて、「かたつむりのおやくそく」を推進している板橋区としては、今まで以上に積極的な取り組みをしていくことが大切だと考えますが、区としての見解はいかがでしょうか?

(2) 区では、グリーン購入制度の推進を図っており、その中に「せっけん」は2品目とのことですが、積極的に活用して欲しいと願っていますが、いかがでしょうか。

今回ご紹介した「廃食用油から作られた『せっけん』」は、区内の障がい者施設で作られています。

障がい者支援の観点からも、広く活用していただきたいと思っていますが、残念ながら現状ではこの「せっけん」は、広く区民に浸透していません。

そこで、区の施設において職員が茶器を洗う時にはもちろん、一般区民が使用する水回り、例えば地域センターの調理室などでも積極的に取り入れ、使用感を実感していただくとともに、せっけんのもつ洗浄力の高さを周知していただきたいと考えますが、区としての見解はいかがでしょうか?

以前、葛西水再生センターに視察に行った際、水再生センターではたくさんの電力を使っていることを知りました。

私たちが環境に負荷を与えることで、ますます電力の消費も増えます。

食事の後、脂分をいらない古い布で拭くなど、ちょっとした一手間で環境への負荷を減らすこともできます。

 今回は、せっけんをテーマに質問を致しましたが、日々の生活の中のちょっとしたしたことで、環境の負荷を減らし、消費電力を減らすこともできます。

区民への周知を図るためにも、まずはエコポリス板橋を謳う区が、いろいろな取り組みを始め、広めるよう努力していただけるようお願いしたいと思います。