【一般質問】 1、子どもの居場所について ー新あいキッズ、学童などー

2013年11月30日 08時39分 | カテゴリー: 活動報告

 

昨日29日、第4回定例会で一般質問を行いました。

以下、内容を項目毎に3つに分けて、お知らせいたします。

 

通告に従い、板橋・生活者ネットワークが質問を行います。 

1、    子どもの居場所について 

 

 先日、「都心で出生率が上昇している」との報道がありました。

板橋区は残念ながら10位までは、入っていませんでした。

 生産年齢人口を増やすために、子育て支援などファミリー層の定住化を促進するとともに、女性の社会参加を進めること区の主要課題の1つとなっています。

 出生率の数字が示すのは、板橋区には、子育てしながら仕事をする、若い生産年齢層を引き付ける魅力に、まだ欠けているということではないでしょうか?

 生産年齢層は、納税者でもあります。

 児童福祉の視点は言うまでもなく、保護者、そして女性が安心して働くため、また納税者へのサービスという観点からも、待機児童の解消はもちろんのこと、子育て世帯への支援は、予算を減額させるのではなく、内容を充実させる方向で取り組むべきと考えます。

 同時に、安心して子どもたちがいられる場所、そして子どもたちが、与えられるだけでなく、考え、選べるような居場所づくりこそ、行政が本来なすべきことであると思います。この視点に立ち質問を致します。

まずは

(1)新あいキッズ事業について  です。

 今、国が進めている社会保障の充実策の1つの「子ども・子育て支援」の中にも、「放課後児童クラブ」の項目がありますが、板橋区ではまだ、子ども・子育て会議自体が開かれていない状態の中であり、それとは別枠で、区独自の政策として進めるものと理解しています。

 厚生労働省は学童保育について定員を40人とし、職員2人の配置を義務化する方針を固めました。板橋区で「新あいキッズ」を区内全校で始めようとするのと同じ、2015年の4月からです。

 板橋区や教育委員会は、放射能対策については、国の基準に準じると言いながら、こと学童保育にあっては、国の方針に逆行するとしか思えない方針をとっています。

 厚労省の学童保育の基準に対して、実現に課題があるからと、その基準が及ばない制度へ転換するのではなく、その課題を克服する努力をしていくのが、本来の姿勢だと考えます。

 また、既に学童をなくし、全児童対象の放課後対策を打ち出した自治体がありますが、結局、子どもたちは通わなくなり、保護者たちは高いお金を出して、民間の学童保育に通わせたり、自分たちで作ったりしています。

 しかし、経済的なゆとりのないご家庭のお子さんは、高額の民間の学童には行けません。これでは、行政が率先して格差を生み出すことになってしまうのではないでしょうか

今のままでの「新あいキッズ」への移行は、あまりにも拙速すぎます。

 制度をすべて新しくするよりも、今、うまく運営している「あいキッズ」の運営方法を参考にして広めるなど、柔軟に対応することで、より良い「あいキッズ」へと発展できると考えます。

 そこで伺います。

① 今回の条例制定に向けて、保護者の方たちに対して、どのように制度の理解を得てきたかが大切だと考えます。その一つが説明会です。

  説明する側が満足するための説明会ではなく、あくまでも利用する側、保護者が主体の説明でなくてはなりません。

  そのためには、来年度「新あいキッズ」へ移行する学校で、現在利用をしている保護者だけでなく、他の学校、かつ来年度以降の利用を考える保護者への周知や、また休日など、保護者が参加しやすい日時を選ぶことなども必要です。

 区は、保護者に伝えるために、事業の周知をどのように行っているのか伺います。

② 「新あいキッズ」は、校内での拠点となる場所が3つあるとのことですが、その一方で、指導員は今までより少なくなります。3か所に分かれて指導員がついた場合、移動場所などでの見守りが手薄になると考えられます。

 厚生労働省では、昨年11月に放課後児童クラブの事故について報告しています。事故の多くは、児童が活発に活動する場所で発生していますが、約2割が廊下など移動の場で発生しております。

 現在、学童以外の一般利用者は、登録者の2割ほど、少ないところは1割です。児童館の統廃合などにより、日々の利用者が多くなることは、容易に予想できます。

 移動においての安全管理をどのように行っていくのか、お答え願います。

③ 参加人数が増えることによって、今以上に子ども一人あたりの面積が少なくなります。視察に伺った際、現場の責任者の方の「人を見るのではなく、場所を見ることになるだろう」という言葉は、新あいキッズの問題を表現する端的な言葉であると受け取りました。

活動中の事故の防止や安全面をどのように担保するのか、対策はどのようにしていくのか、お示しください。

④ 保護者の心配がある中、それを押し切る形で、区独自の制度を運用するとしたら、事故などがあった場合、区の責任の重みは増すと考えます。

 確認です。現在の「あいキッズ」は、学童の機能はあるものの、児童福祉法は適用されていないと伺っています。では、「新あいキッズ」は、どのような法律のもと、運用されるのか、その根拠法をお示しください。

⑤ 新あいキッズにすることで、指導員の人数が減り、1億4000万円が削減されると伺っています。

 児童館の統廃合は、「いたばし未来創造プラン」の中で進められているものですが、現状は「新あいキッズ」と車の両輪の関係にあります。

 そもそも、「いたばし未来創造プラン」は、集中と選択を掲げた予算の削減プランです。

 議案説明会では、「新あいキッズ」の3つの目的が説明されましたが、実はこの予算の削減こそ、本当の大きな目的ではないのでしょうか。

 現在の「あいキッズ」の運営は、文部科学省の放課後子ども教室推進事業の「単年度」予算が使われています。

 厚生労働省の放課後児童健全育成事業の根拠法である児童福祉法に裏打ちされた恒常的な予算は使われていません。

 財政破たんを防ぎ、安定的な運営を考えるのなら、いつ削減されたり、削除されるかわからない、単年度予算に頼るべきではありません。

 第3次の東京都教育ビジョンの中にも、学童クラブの取り組みがありますが、都は「新あいキッズ」は学童ではないとの認識です。

 「新あいキッズ」の運営は子ども・子育て支援制度に沿った形で整備をして、安定した事業運営ができるように、国や東京都から補助金を受けられる形にしながら運営することが、板橋区にも、利用する区民にも、土曜日対策もカバーできる使い勝手の良い、持続可能な安定した事業になると思われます。

この点を、どのように考えるのかお答えください。

 

(2)  第3の居場所について  伺います。 

① 大人だけでなく、子どもにとっても第3の居場所は大事なことです。

 「新あいキッズ」を子どもの遊びの拠点とし、小学生の居場所だと大人が決めても、子どもにとっては、それが居心地の良い第3の居場所になるとは限りません。

 そうなると、今以上に、公園は第3の居場所になる可能性があります。

 しかし、以前は公園には公園指導員がいて、子どもたちを見守る機能もありましたが、今はありません。

不審者情報メールが、毎日のように届きます。

この先、どのようにして、公園での子どもの安全を担保していくのか、お聞かせください。

② 「子どもは家庭にいれば安全」「親が日中いるから大丈夫」というのは、安易な考えです。

親の虐待やネグレクトなど、自宅以外にいる方が安心できるお子さんがいる現実もあります。

そのお子さんたちが、家庭と学校以外のセーフティネットとして、児童館に来ている現状があります。

学校で嫌なことがあったら、そのまま学校に居たいと思うでしょうか?

児童館で、別の学校の友人と遊ぶことで、救われているお子さんもいます。

子どもは、自分がどこで遊びたいのか、どこに居たいのか、自分の意見をいう権利があります。

 これは、子どもの基本的人権を国際的に保障するための「子どもの権利条約」でも謳われていることです。

 しかし、この新制度は、放課後は校舎内の「新あいキッズ」にいることが基本というものです。これでは、行政が「子どもの権利」を守る立場には立っていません。

 本来、自分が自分でいられる場所、子どもの居場所を1つでも多く作り、子どもの権利を守るのが、行政としての役割であり、責任ではないでしょうか?

 このように考える時、学校と家庭以外のセーフティネットの機能をもつ第3の居場所を、これからどこが果たすのか、お聞かせください。

 

(3) 中高生の居場所について

① 児童館に行くと、中高生もいます。

 小さい頃から通っている児童館が、その子どもたちの居場所になっていることは確かです。

運動部ですら部活動が毎日あるわけではありません。

塾に行くとしても、そこには経済的問題が立ちはだかっています。

ファーストフードやフリードリンクのお店に集まって、勉強したり話すにしても、お小遣いがなければ参加できません。

図書館でもおしゃべりはできず、勉強もできません。

コンビニなどの前で数人で話しているだけで、通報されてしまうことすらあります。

そのような状況にある中高生の居場所としての児童館の現状を、どのように考えているか、お聞かせください。

② 杉並区では第2の「ゆう杉並」が、中高生の参画のもと、今また創られようとしています。

豊島区も、「中高生センター ジャンプ」を、2ヵ所作っています。

板橋区には「青少年センター」の構想があると伺っていますが、その状況を教えてください。

 

3月9日の広報「いたばし」には「いたばし未来創造プラン」策定に対して、区長のコメントが掲載されています。そのタイトルが、

「区民と区が心を一つに 新たな“いたばし”の創造を」とあります。

今、この「新あいキッズ」に対して、区民と区の心が一つになっているでしょうか? 区と教育委員会には、今一度立ち止まって、考えてほしいと思います。