葛西水再生センター視察報告

2013年1月23日 14時04分 | カテゴリー: 活動報告

2013年1月22日

葛西水再生センター視察報告 

12月19日に、東京ネットの都政フォーラムとして、葛西水再生センターを視察しました。この水再生センターの処理区域は、荒川と江戸川に囲まれた江戸川区の大部分と葛飾区の一部です。

NaS電池の前にて

ここには、「太陽光発電」「小水力発電」「NaS(ナトリウム・硫黄)電池」が設置されています。東京にもこんなに太陽光パネルがあったのかと、驚きました。それでも発電能力の合計は490kWで、年間発電量は一般家庭の約160世帯分とのことです。

NaS電池は、電気料金の安い夜間に充電し、この電力を昼間に利用することで、電力料金を削減するとのこと。東日本大震災の時にも活躍したそうです。

また、小水力(マイクロ)発電は、思ったよりもずっと小さな装置で、5mの落差を利用して行います。もっと大きな施設が必要なのかと想像していたので、思ったよりも小さな装置で発電できることに可能性を感じました。ここでの年間発電量は一般家庭の20数世帯分です。発電量は小さくとも、装置が小さくて済む分、数を増やすことも可能ではないかと思いますし、CO2を出さない発電として、地球温暖化防止にも貢献しています。

当日の説明を聞きながら、下水処理には、ポンプや焼却炉などの水処理や汚泥処理に、膨大な電力が使用されることを痛感しました。ここの電気が止まってしまったら、たちまち処理ができなくなり、衛生的にもたいへんな事態が起こることが容易に想像できました。

施設全体から見れば、これらの再生可能エネルギーの発電量は少ないですが、それでも地球温暖化防止に向けて、少しでも再生可能なエネルギーを作り使うことが大切なのだと、職員の方の説明がありましたが、いざという時に自前の発電で処理をいかに続けることができるかも大切だと思いました。

太陽光パネル発電量掲示板の前にて説明を受けています

その一方で、私たちにできることは、なんでしょうか?

毎日の生活の中で、水を再生するのに余分なエネルギーを使わなくても良いようにする工夫が大切です。食器を洗う前に、古い布や不要な紙などで拭き取るなどのひと手間も、見えないところでしっかり役に立つ大事なことなのだと改めて思いました。

また、水を再生する過程に「反応槽」があり、微生物の入った泥を加えて空気を送り込むことで、下水中の汚れを微生物が分解します。こんなに科学技術が進んでも、一番肝心な部分は微生物の力に頼っていることに驚きました。微生物が活発に働くためにも、合成洗剤に含まれる化学物質を流すのは避けたいと思いました。微生物の働きが悪くなれば、それだけまたエネルギーが必要になります。

そう考えると、私たちの日々の暮らし、そして環境への意識がいかに大切なことかを、改めて感じました。

可動式の太陽光パネル、太陽の方向にパネルを向けます