災害対策調査特別委員会 報告

2012年10月18日 13時09分 | カテゴリー: 活動報告

2012-10-16

  昨日、災害対策調査特別委員会がありました。

 議題は

  1 板橋区地域防災計画の改訂について(中間のまとめ)
  2、「震災時の初動マニュアル」及び「BCM体制構築のための各課マニュアル」について
(中間まとめ)
  3、災害時要援護者支援計画の策定について(中間のまとめ)
  4、災害応急対策用物資備蓄体制の最適化計画の策定について(中間まとめ)
  5、職員安否確認訓練実施結果について
  6、京都府南部地域集中豪雨による被害への職員派遣について
  7、活動方針に沿った提言の検討について
でした。

 先日、「東京都地域防災計画」の修正素案が東京都から示されました。
 板橋区も「地域防災計画」の改訂作業を行っていますが、東京都の素案を受け、さらにこの作業を進めることになります。

 今回、新しく東京都が示した内容に、「薬の調達・備蓄」が各自治体で行うとあります。
    薬は、金額もかかりますし、また保存方法、期限についても細かく管理が必要です。都から難しい課題を与えられた形です。
 今回、中間のまとめとして示された「板橋区地域防災計画」の改定で新しく追加された項目は、「放射性物質対策」と「津波等対策」です。
 また、被害想定を超える大規模災害への対応という課題解決の方向性として、「複合災害、原子力災害、超大規模災害等への対応指針の作成」とあり、今まで以上に広い視点を持っている点、評価できます。

 私たち生活者ネットワークがずっと言い続けてきた「女性の視点」についても、大きく紙面を割き、
(1)女性の視点に立った避難所運営マニュアルの整備、(2)避難所運営上の留意点においても、避難所の運営に女性の参画を推進したり、男女のニーズの違いなど、男女双方の視点などに配慮するとし、女性や子育て家庭のニーズに配慮した避難所の運営に努めるとし、特に注意する点も今までになく細かく記されています。
 大きな前進です。

 その一方で、現在これらの計画について話し合われている防災会議への女性の参画は、防災会議のメンバー54人中、女性は4人しかいません。4人はあて職のため年度により変わります。防災会議のメンバーに女性を増やすために、東京都や国に対して条例や法律の改正を求めていくことや女性部会を立ち上げるなどして、「地域防災計画」について女性の視点で取り組めるようにしていく必要があります。 

 港区では「港区防災会議港区地域防災計画に女性の視点を反映させる部会」がたち上げられ、9月下旬にその報告書が出されています。報告を見ると、細かい点まで検討されていることがわかります。

 板橋区は、東日本大震災の被災地に派遣した女性職員からヒアリングしていますので、そこから見えてきたことを「地域防災計画」に反映していくことが重要です。 

  ミルク、哺乳瓶などは、赤ちゃんの月齢に合わせた備蓄が必要であり、哺乳瓶の消毒やおしり拭きなど 備蓄の一覧を見ただけで、乳幼児・子ども・女性・高齢者に必要と思われる衛生面が足りないことに気がつきます。

 計画を、より実効性のあるものとするために、区に働きかけを続けたいと思います。

 新しく付け加えられた放射性物質についても、被害想定とその対策をもっと深く考える必要性があります。板橋区全体を見ても新河岸・荒川に近い地域は、想定震度も6強とされ、また液状化危険度も高いと予想されています。

阪神淡路大震災で高速道路が横倒しになった光景は、今でも目に焼き付いています。
板橋区では、首都高5号線がその地域にあります。
首都高5号線を核燃料輸送車が通過していることは事実で、板橋区内の首都高速道路では過去に大きな事故が起きています。核燃料輸送車が事故を起す可能性は、ゼロではありません。
 首都高で核燃料輸送車が事故を起こしたり、何らかの原因で区役所本庁舎が破壊されて、職員が参集することが不可能になった場合、区庁舎に参集することが基本として作られているこの「地域防災計画」そのものが成り立たず、機能しなくなってしまいます。 

 本庁舎がもしもの時のために、赤塚庁舎に防災センター機能を備えていますが、規模も小さく、本庁舎と同じ対策をとることができるのか、まだ実際に訓練をしていないので、そういうことも含めての「地域防災計画」にしていく事が求められています。

 富士山の噴火、浜岡原発の事故など、いくつでも想定できる複合災害はありますが、その「想定」が足りないのが残念です。

 世田谷区で、区内の人工呼吸器使用者を対象に個別の支援計画を年度内に作ることが報道されていましたが、板橋区でもそのような個別支援計画があるとのことです。
 いざという時の人工呼吸器の確保は命に係わることです。是非、しっかりと取り組んで欲しいと思います。

 (改めて確認しましたが)備蓄物資、避難所に避難している人だけで分けるのではなく、自宅に避難している人も、分けてもらえます

 避難所生活は、決して快適とはいえません。女性にとってのプライバシー、子どもたちが遊ぶ場所、赤ちゃんの泣き声など、周りに気を遣うことも多く出てきます。また、固くて冷たい床の上で寝ることで、体調を崩す人も多いと聞きます。
 無理やり避難所生活をするのではなく、自宅が大丈夫なら、自宅に留まることも選択肢の一つです。
3日分は自分で何とかできるような備蓄を、それぞれが行うことが大切です。 

板橋区議会は、平成8年に「災害時における議会並びに議員の役割に関する決議」を議決しています。
 いざという時の自分の役割、そして自分に何ができるのかを、しっかりと考えようと思います。