防災の視点での東京都立駒沢オリンピック公園

2012年4月16日 13時59分 | カテゴリー: 活動報告

 都立駒沢オリンピック公園を防災の視点で学ぶための世田谷ネットの企画に参加しました。
 都立公園の11ヶ所が防災設備を持っています。
世田谷区ではこの駒沢オリンピック公園、板橋区では城北公園です(城北公園は板橋区、豊島区、練馬区にまたがっています)。
 昨年12月、板橋ネットでも西崎光子都議に来ていただき、城北公園の防災公園としての学習会を行いましたが、私は区議会のため参加できず、残念に思っていました。

 はじめに東京都の担当課から、座学で防災公園の概要説明をしていただき、その後実際に公園内を見学しました。
 私は駒沢オリンピック公園は初めてでしたので、その大きさに驚きました。
 この駒沢オリンピック公園一帯は、計画避難人口が148、900人とのこと。
世田谷区と目黒区にまたがっています。
 体育館は災害弱者優先で使うことになるそうです。
 公園の隣には国立病院機構東京医療センターがあるため、いざという時には公園の一角がヘリコプターの緊急着陸場所の候補地にもなるそうです。
 また、大規模救出救助活動拠点となるため、大きな車両が出入りできるよう公園の門や道を整備したそうです。

 そう考えると、いざという時には、こんなに大きな公園でも人であふれることになってしまうのではと思いました。

 この公園内には、非常用のトイレが151穴あります。そして、防災井戸が7基あります。
 私が見た場所には非常用のトイレ(マンホールトイレ)が2列で10穴ずつ、計20穴ありました。
その横には防災井戸があり、ある程度たまると井戸の水で流すようになっています。
井戸の端にはソーラー照明灯があります。

 マンホールトイレには、1つ1つテントがありました。
 上の部分は、メッシュになっている部分があり、空気の入れ替えができるようになっていました。
また、内部は遮光カーテンのようになり、明かりがついても透けて見えないとのことです。
 しかし、この20穴のうち、様式トイレの設備になるのは2穴のみ。
高齢者、障がいのある方、子どもたちには、厳しい環境にあることは否めません。
 トイレの環境は、想像以上に体調にも、心理的にも大きな影響を及ぼします。
 当日の参加者からも、もっと洋式トイレを増やして欲しいとの要望が複数出ていました。
 しかし、穴を掘るのは東京都、その上のテントなどの設備を用意するのは自治体と、こんなところにも縦割り行政が及んでいるのかと驚きました。
 
 また、このソーラー照明灯も5ルクスとのこと。
この灯り1つでトイレの端まで照らすようになります。煌々とした明かりである必要はありませんが、やはりトイレなどは治安も係ります。
本当に1基のみで大丈夫なのか、不安に思いました。

 また、マンホールトイレはあっても、その開け方や道具の置き場所など、わかっていないと開設できません。
 せっかく設備はあっても使えなかったということにならないよう、普段からの練習や確認が必要だと思いました。

 また、駒沢オリンピック公園には、かまどベンチは1つもありませんでした。
ここは3日間ほどしかいず、3日もすれば全員避難所に移動するだろうから、かえって避難所にかまどベンチを設置する方が有効だとの説明でした。
 しかし、大変なときだからこそ、少しでも暖かいものがあることが大事だと思います。阪神淡路大震災も東日本大震災も、寒い時期でした。

 こういうところに女性の視点を入れていくことが大切では?と感じました。