原発被災者弁護団による無料相談会@板橋

2011年11月7日 15時32分 | カテゴリー: 活動報告

 10月29日(土)、大山のグリーンホールで、原発被災者弁護団による無料説明会が行われました。

http://igarashi.seikatsusha.net/index.php?case=6&action=1&cate=all&id=1315802371

http://igarashi.seikatsusha.net/index.php?case=6&action=1&cate=all&id=1317018067

 弁護団は、参加者が1人でも始めたい・・・とのことでしたが、30名ほどの参加があり、会場はいっぱいでした。
東京電力からの、賠償請求の書類が送られてきて、それだけ避難している方々のニーズが高まったのだと思います。

 説明を聞きながら「知らなかった」と思わずつぶやく人。
 弁護士の話に、何度も何度もうなづく人、
 説明会の後に、個々の相談も5人の弁護士により行われ、時間の都合で12組ほどの方が相談をしていました。
 その間の自由な質問時間には、今回、個別に質問ができなかった方々から、次々と質問が出されました。
 みなさんの口調は穏やかでした。しかし、1つ1つの質問に、その切実さ、悲しみ、東電への憤りを感じました。

 お一人お一人の質問を伺いながら、100人いたら100通りの生活があり、一つひとつの事例にきちんと向き合った上で、賠償を決めることが大切だと感じました。
 
 しかし、東電からの賠償請求書はチェックをする項目ばかりです。
最後の「その他」の項目には、いろいろ書き込むことができても、それを認めるかどうか判断するのは、あくまでも「東京電力の基準」です。
書き込んだからといって、すべてが認められるとは限らないとのことでした。

 実際、会場に来ていた方の質問に、
 「抑え目に遠慮して記入したのに、認めてもらえなかった」
というものがありました。

 また、東電の賠償請求書では、領収書も原本を出すようになっています。しかし、納得できずに再度請求をし直す場合に、手元に領収書はなく、請求ができなくなってしまいます。
コピーをして出すなど、十分気をつけるようにとのことでした。

 本当は合意できる内容ではないのに、よくわからないため合意してしまうこともあると思います。
一度「合意」をしてしまうと、その後、申請のし忘れがあった時や不服のあった時など、なかなか認めてもらえません。
このような無料相談会などで、一度弁護士に確認してもらってから、返事をした方が安心です。

 今回の賠償請求は、書類も期限もすべて東電の都合で決められたものなので、必ずしもその通りにしなくてもよいこと、他にも賠償請求の仕方があることを説明していました。

 「原子力損害賠償紛争解決センター」に申し立てをすると、第3者が中に入ってくれるので、東電の都合だけで判断されることはないそうです。
また、自分で手続きをすることも、できるそうです。

 相談会が終わってから、参加者と少し話をすることができました。
     
「板橋区は不親切だ。 窓口の対応でも『あっちへいけ』だの『こっちへ行け』だの大変だった」

「避難してきて、転校した途端、修学旅行の積立金を、とか口座を作れとか、びっくりした」
    
「福島は、東京の人が使う電気を使うために、こんな大変なことになったのに、みんな人事だ」
 
 そして
     
「板橋区に避難してこなければ良かった。仕方なく来たんだけど、他の区に行けばよかった」
     
 そう言われました。
 返す言葉がありませんでした。

 以前、手続きをワンストップでするべきとホームページに書きました。

  http://igarashi.seikatsusha.net/index.php?case=6&action=1&cate=all&id=1302951033

 たいへんな思いをして、やっと避難してきて、知らない土地でいざ手続きをしようとしたら、窓口を回り、区役所だけでは済まず、別の場所の施設にも回され・・・ どんなにたいへんだったことかと思います。
 
 現地の支援と同じように、故郷を離れ、区内へ避難してきた方々への細やかな支援がもっと必要だと、痛感しました。
引き続き、行政に働きかけて行きたいと思います。