天笠啓祐氏 緊急学集会「放射能と食品」に参加して

2011年5月16日 17時53分 | カテゴリー: 活動報告

天笠啓祐氏
天笠啓祐氏
 11日、神奈川県南足柄市のお茶の葉から、国の基準値を超える数値(550ベクレル/1kg、570ベクレル/kg)が検出されたとの報道がありました。

 以前、HPにも書きましたが、板橋・生活者ネットワークの事務所には、チェルノブイリ原発事故の際に汚染された三重県産のお茶の缶詰が保管されています。
 当時、日本にはまだ食品の放射能基準値がなく、外国での事故だったため、「輸入食料品」の放射能基準値を370ベクレルと国は定めました。

 お茶を洗ってから飲む人は誰もいません。
 一年で一番大切な新茶の時期に、このようなことが起き、お茶の栽培農家の方のショックはいかばかりかと思います。

 5月8日、「放射能と食品」の学習会に参加してきました。
講師は、ジャーナリストで市民バイオテクノロジー情報室代表の 天笠啓祐氏。
「福島の核惨事と放射能食品汚染」という題のお話でした。

 いろいろなことが目から鱗状態で、驚きました。その中の放射線の許容量について紹介します。

   ・野菜(ベクレル/kg) の放射線許容量について

            ヨウ素     セシウム 

    日本      2000       500
    CODEX    100       1000
    韓国       300       370
    アメリカ     170       1200

 
 テレビを見ていると「日本の基準は厳しすぎる」という研究者の声をたびたび耳にしました。
そうなのかと思っていました。
 しかし、実際はまるで正反対でした。
 日本は、セシウムについては基準が厳しいが、ヨウ素については、他の国などの数値に比べて桁がひとつ違って許容量が甘いのがわかります。
 水についても、野菜と基準が同じとのこと。
 加えて、放射線量を測るときは、「よく洗ってから」測るようにという通達が出ているとのことです。調理する前によく洗えば、数値が下がるだろうという消費者の思いは、かなわないようです。

 また、テレビを見ていると、ヨウ素とセシウムという名前しか出てきませんが、それはこの2つだけでなく、計測できるのが、この2つの物質だけだからです。また、 ヨウ素とセシウムも「死の灰」の一つですが、実際は、ウランの核分裂は起こり方が一定ではなく、数百種類の「死の灰」ができるため、すべてを測ることはできないとのことです。

 そして今日、板橋の新河岸水再生センターで、24000ベクレル/kgのセシウムなどを含む放射性物質が汚泥の焼却灰から検出されました。 

 国は10万ベクレル/kgを境として、汚泥などの処理対策方針を示しました。区としても、区民が納得できるより安全な対策を考えていくよう働きかけていきます。